旅の準備はじめよう
川越「小江戸蔵里」で利き酒体験。日本酒と特産品を味わおう!
埼玉県で作られた日本酒を飲み比べできる「ききざけ処 昭和蔵」が、「小江戸蔵里(こえどくらり)」内にオープン。利き酒体験をしながら、埼玉県のおいしい地酒とおつまみを味わってみませんか?
"酒どころ埼玉"の日本酒が、存分に楽しめる「小江戸蔵里」
江戸時代の街並みが楽しめることで有名な、埼玉県川越市。ここには「小江戸蔵里(川越市産業観光館)」(以下、蔵里:くらり)と呼ばれるスポットがあり、埼玉県にある35の蔵元(※1)の日本酒が体験できます。
※1:蔵元……酒を製造・販売する人や場所。
蔵里は、1875年創業の酒蔵「旧鏡山酒造(きゅうかがみやましゅぞう)」を、当時の面影を残したまま改修して建てられました。
敷地内には3つの蔵があり、川越の特産品をはじめ県内の日本酒を楽しめる観光スポットです。今回は、埼玉県の日本酒すべてが楽しめる「ききざけ処 昭和蔵」を中心に、紹介していきます。
日本酒は40種類以上!「ききざけ処 昭和蔵」
「ききざけ処 昭和蔵」(以下、昭和蔵)では、日本酒の飲み比べが可能な利き酒体験や、お酒に合うおつまみを楽しめます。メインは有料試飲機「のみくらべマシン」。日本酒の試飲やおつまみの試食で使うメダルを購入して、日本酒の飲み比べをしてみましょう!
まるで遊園地。メダルで試飲を楽しもう!
メダルの販売機は「のみくらべマシン」の隣にあります。マシンの利用方法が日本語と英語で記されているので、日本語がわからなくても大丈夫。
メダルを購入するためには500円玉が必要です。500円玉が無い場合は、隣の両替機で1,000円札を500円玉に両替しましょう。メダルは500円で4枚買えます(写真左上)。メダルを購入したら、実際にお酒を飲んでみましょう!
メダルを1枚投入し(写真右上)おちょこを注ぎ口にセット(写真左下)。飲みたいお酒のボタンを押します(写真右下)。お酒は1杯分が出てきます。終わったら注ぎ口からおちょこを取り出しましょう。
※5,000円札や10,000円札は、両替機では使えません。「のみくらべマシン」の奥にあるレジコーナーでスタッフに両替してもらいましょう。
「利き酒体験」でお気に入りの日本酒を見つけよう!
「のみくらべマシン」では、40種類の日本酒を試飲できます。500円でおちょこ4杯分です。
「のみくらべマシン」は全部で4台。「試飲番号」と呼ばれる1~40までの番号が、お酒の下に書いてあります。試飲番号1~35の銘柄は定番商品、36~40の銘柄は期間限定商品です。
そのほか「有料試飲機 日本酒一覧」という説明書が試飲コーナーに置いてあり、こちらもお酒を選ぶのに役立ちます。試飲番号1~35までの定番商品の味を具体的に知りたい方にオススメです。
「のみくらべマシン」で試せる、筆者オススメの日本酒4つ
1.ビギナー向けで飲みやすい「金紋世界鷹・純米吟醸酒」(試飲No3)
「金紋世界鷹(きんもんせかいたか)」(写真中央)は、上品なフルーツのような香りと口の中に広がる米の旨味、キレのある喉ごしが飲みやすい純米吟醸酒(※2)です。
※2:純米吟醸酒(じゅんまいぎんじょうしゅ)........よく磨き削り仕込んだお米、米ぬか、水で造られた香り豊かなお酒。
2. 濃厚な味わいの日本酒を楽しむなら「武甲正宗・純米酒」(試飲No.15)
「武甲正宗(ぶこうまさむね)」は、米のふっくらとした香りと旨味が特徴です。やや辛口の純米酒(※3)で、日本酒の代表的な味とも言えるでしょう。
※3:純米酒(じゅんまいしゅ)..........お米、米ぬか、水で造られたお酒で濃厚な味が多い。
3.スッキリとした味わいの淡麗辛口「直実・特別純米酒」(試飲No.17)
「直実(なおざね)」はスッキリとした飲みやすい淡麗辛口です。冷やして飲むと爽やかな口当たり、常温で飲むとほんのり甘く柔らかな味など、飲むときの温度によって風味が変わる面白いお酒。
おつまみの「酒粕チーズクリーム」(メダル2枚)を一緒に食べてみてください。酒粕の香りとコクのあるチーズが相性抜群です! こちらは対面カウンターで購入できます。
おみやげに持ち帰りたい方は、別館の明治蔵で販売しているので、立ち寄ってみてください。
4. フルーティーでお洒落な「白扇・山廃純米酒(扇)」(試飲No.20)
「白扇(はくせん)」はワインのようなフルーティーな味わいの純米酒。スッキリした淡麗辛口タイプは、味の濃い「漬物セット」(メダル2枚)によく合います。
「漬物セット」も対面カウンターで購入できます。漬物のおみやげは、同じ蔵の「発酵グルメコーナー」で販売しています。
そのほか日本酒にオススメのおつまみ
「発酵グルメコーナー」には、ほかにもオススメのおつまみがあります。
味噌をソースとして味わう味噌ディップ。きゅうりなどの野菜に浸して食べたり、ご飯にかけても合いますよ!
写真左から、甘口タイプの「高麗郷(こまごう)のおなめ 180g」(税込302円)、にんにくと唐辛子入りの「高麗郷みそだれ 150g」(税込432円)、梅干しを混ぜた酸味のある「梅 高麗郷のおなめ 150g」(税込432円)などがあります。
「のみくらべマシン」で好みのお酒を簡単に選ぶ方法
「のみくらべマシン」には、味や香りの特性から「日本酒の4タイプ」を大まかに分類した表があります。どんな日本酒を飲みたいか迷ったときは、こちらを参考にするとよいでしょう。
表では日本酒の4タイプが「濃醇辛口(のうじゅんからくち)」「濃醇甘口」「淡麗辛口(たんれいからくち)」「淡麗甘口」に分かれています。
日本酒の比重を表す「日本酒度」が高いと、アルコールが多く糖分が少ない「辛口」に、低いと糖分が多めの「甘口」になります。濃醇と淡麗は酸味の違いで、濃醇は深くてコクのある味、淡麗はキレのあるスッキリした味です。
ただし日本酒の風味は繊細なため、個人の体調や感じ方により、甘い・辛いなどの味覚に個人差が生じます。提示した「日本酒の4タイプ」と感じ方が異なる場合もあるので、参考までにご覧ください。
中央の「角打ちテーブル」でじっくり日本酒を味わってください。日本酒はアルコール度数が15度~17度と高いので、ミネラルウォーター(メダル1枚)を飲みながら試飲すると酔い止めになりますよ。
試飲用のおちょこは、飲み終わったら「返却口」のかごへ戻しましょう。
高級日本酒を飲みたい方は「対面カウンター」へ
施設内にある「対面カウンター」では、1瓶2,000円~5,000円ほどの高級日本酒も試飲ができます。季節によって変わりますが日本酒は数種類あり、1杯につきメダル3枚~4枚で試飲可能です。気になる方は対面カウンターにいるスタッフに聞いてみましょう。
そのほかの蔵の見どころ
ここまで紹介してきたのは、「ききざけ処 昭和蔵」。施設内にはほかにも、「おみやげ処 明治蔵」、「まかない処 大正蔵」があり、おみやげや食事を楽しめます。
「明治蔵」では日本酒スパークリングを
ここでしか飲めない発泡酒の日本酒「鏡山スパークリング」(税込500円)もオススメです。アルコール度数12度ほどで、ほかの日本酒よりも軽め。シャンパンのような爽やかさです。
さらにこちらでも、鏡山酒造の利き酒が200円から楽しめます。
「大正蔵」で川越ならではの食事を楽しむ
Picture courtesy of 小江戸蔵里
大正蔵は、日本酒を中心に川越の地ビールなど幅広いお酒をそろえた食事処。
人気メニューは、川越産さつま芋が自慢の「川越紅芋御膳」(税込1,458円)です。
川越の観光地を回ったら、最後は「小江戸蔵里」へ
蔵里は川越を散策したあとに、ほっと一息つきたい場所。利き酒体験や食事休憩、川越みやげのまとめ買いにオススメです。
あわせて読みたい
In cooperation with 小江戸蔵里
かりんです。児童英語講師のかたわら訪日外国人のボランティアガイドもたまに。趣味はブログ、ヨガ、東京散策。